
夏バテの原因の一つ「睡眠不足」。暑くて寝苦しく、途中で目が覚めてしまうことも。そんな「夏の睡眠」を快適にするための方法やグッズをご紹介します。
目次
Point 1. 就寝3時間前に食事をすます
食べた物をすべて消化するには10時間前後かかるとのこと。特に最初の1~2時間は胃腸で多くエネルギーを使い、食後すぐの就寝は体を休めることにならず眠りが浅くなります。
ただでさえ夏は冷たい物をとり過ぎて胃腸をいじめがち。胃腸を休ませるためにも、ふとんに入る前の食事やお酒は控えましょう。
Point 2. 香りや色でリラックス

ラベンダーやオレンジスイートなどの香りは高ぶった神経を鎮める効果があると言われています。お風呂に入浴剤を入れたり、芳香剤やアロマ・ディフューザーなどでお気に入りの香りをたいて、就寝前にリラックス時間を取ってみましょう。
アロマキャンドルなど、火を使うものは就寝前に消火することを忘れずに。
また青系の色も感情を穏やかにする作用があるとのこと。寝具やカーテンを青や緑に統一すると清涼感も増します。
Point 3. エアコンを上手に使う
睡眠中は体温が下がるので、エアコンの設定温度は日中よりもやや高めの27~29℃くらいが適切と言われています。寝付いてからの3時間を理想的な環境にすることで、高い質の睡眠が取りやすくなるそうです。そのためエアコンのタイマーは3時間程度で切れるようにセットすることが理想的。
とはいえ熱帯夜で朝まで蒸し暑いような時もあります。「おやすみモード」などの快眠機能のついたエアコンなら冷やし過ぎず、節電でおすすめです。

また扇風機やサーキュレーターを併用すれば、エアコンの設定温度を下げ過ぎず経済的です。
ひとくち memo ~ 扇風機の使い方
扇風機を使用するときは、体に風が直接あたらないように注意。扇風機は天井に向けて首振りにし、弱風で動かすことで床下に溜まりがちな冷気を循環できます。
Point 4. ぬるめのお風呂に入る

体温が下がるときに、眠気は強くなります。そのため、眠る2時間くらい前に入浴で体温を上げておくと、その後体温が下がるときに眠くなるというわけです。
お風呂は38~40℃程度のぬるめのお湯がおすすめ。シャワーだけでは味わえないリラックス感を楽しんでください。
夏は熱いお湯にサッと入り、汗を流してサッパリしたいという方もいると思いますが、交感神経が活発になってかえって目が覚めてしまいます。ひと仕事前に気合を入れるときには熱いお湯も良いですが、就寝前は控えましょう。
Point 5. 涼感寝具

い草や竹でできたシーツや、触ったときの感触がひんやりと感じる麻素材のシーツがおすすめ。特に麻は汗を吸収・発散してくれる上、抗菌防臭性もあるので衛生的です。乾きが早いので洗濯が楽なのも助かります。

天然素材以外でも、熱伝導率の高い化学繊維で温度を逃がし「ひんやり感」が感じられる接触冷感寝具や、ポリエチレン樹脂などの糸を立体に編み込んだ通気性の高いマットレスなどもあります。
ひとくち memo ~ 抱き枕は涼しさアップ
抱き枕を使うと、背中や脇の下、膝が密着しないので涼しく眠ることができます。ひんやり感じるサラサラ素材の夏向け抱き枕もおすすめです。
Point 6. 頭を冷やす

頭寒足熱と言われるように、頭が涼しいと眠りやすくなります。夏以外では頭を布団から出すことで自然と「頭寒足熱」の状態を作っています。夏場は足が布団から出ていることが多いため、頭を冷やして足との温度差を作ります。
枕用のジェルも販売されていますが、タオルを凍らせてビニールに入れ、枕と頭の間に挟む方法も手軽です。
手軽にできるところから試して、自分にあった方法を見つけてくださいね。
たっぷりと睡眠を取って、夏バテ知らずで乗り切りましょう!
