日本は世界有数の地震多発国。世界中で発生する大きな地震(マグニチュード6.0以上)のうち、なんと約2割が日本国内で発生しています。
まずは地震のメカニズムを知り、わたしたちが暮らす「地域」「建物」をよく知った上で地震対策を考えておくことが大事です。
地震のメカニズム
地震は地球の地殻変動が原因。主にプレートによるものと、活断層によるものがあります。
プレートによる地震(海溝型地震)
プレートとは地球の表面を覆う厚さ数10~200kmほどの岩石でできた層(左図)。その層はいくつかのブロックに分割されていて、1年間に数cmずつゆっくりと動いています。
プレートとプレートの境目(海溝)でそれぞれ押し合ったり跳ね上がったり、ズレたりするのが海溝型地震の原因(下図)。日本は4つのプレートに囲まれているためその影響を受けやすく、地震大国と言われています。
プレート同士が押し合い続けていると、その表面にひびが入り、やがてずれが生じます。このずれを断層といい、今後も活動する可能性の高い断層は活断層と呼ばれています。
活断層による地震(活断層型地震)
活断層はプレート運動によってできたいわば地球のゆがみ。そのゆがみに無理がかかって限界が来ると地震が起きるのです。日本にはこの活断層が確認されているだけでも2,000ヶ所ほどあるため、どこで地震が起きてもおかしくありません。
活断層の地震が多い日本・・・阪神・淡路大震災、新潟県中越地震なども、活断層型地震でした。
地震への備え
暮らしている環境に合わせた備えを日頃から。以下をチェックしてみましょう。
アンテナを固定
転倒防止
常備とチェック
飛散防止フィルム
方法を確認
使い方もチェック
水は貯めたまま
物は置かない
植木は整理整頓
シロアリチェック
補修や撤去
毛布を常備
をチェック
家族防災会議を開きましょう
大規模な地震が起こると、携帯がつながりにくくなったり、道が分断されるなどして家族と連絡が取れなくなることがあります。相談できる相手がいないときは、一人で自分の身を守らなくてはなりません。
いざという時に家族があわてず行動できるよう、家族防災会議を開いて、あらかじめ避難方法を決めておきましょう。
地震ハザードカルテ
国立研究開発法人防災科学技術研究所 による「地震ハザードステーション」にある、各地域(地点)の地震の揺れや地盤についての情報をまとめたものです。自宅や会社などの住所を入力するとその地域の情報がカルテとなって表示されます。
地震ハザードカルテ
https://www.j-shis.bosai.go.jp/labs/karte/
地震ハザードカルテは住所を入力するだけで今後30年・50年の間にどの位の震度の揺れにどの位の確立で見舞われるかが表示されます。同じ市町村の中でも場所によって数値が異なりますので 、一度確認されると良いでしょう。